第4弾 極良!岬ダート 岩手遠野周辺林道ツーリング

 林道では珍しいループ区間のある琴畑林道、炎のヤブコギが待ち受けていた小槌1号林道、市道の廃止区間を迂回する初神林道、開放的な景色が続く笛吹峠林道など、それぞれ趣の異なる林道を走破し、次なる目標である三陸海岸沿いの垂水林道へと向かうことにする。半島の海岸線に沿って延びるこのルートも、いままでの林道とはまた違った景色を見せてくれることであろう。果たしてこの先、一体何が待ち受けていると言うのか?!

 笛吹峠から遠野方面へ県道35号を進み、途中より市道で上郷の交差点まで進み、さらにR340で住田町へたどり着く。ここからは道をR107へと変え、大船渡に向かう。大船渡の市街地手前でR45に入り、すぐに県道9号を南下する。大船渡湾を挟んで、対岸に市街地を望みながら走る。いつしか三陸町の綾里という集落にたどり着き、半島をぐるりと1周する垂水林道へ突入してみることにする。2.0kmの舗装を進むと、木々に覆われて視界の開けないダートが続く。5.9km地点右と6.0km地点左に分岐があるが行き止まりであろう。6.3km地点より一旦舗装路となり、7.2km地点に観測所に向かう道が左に分岐する(写真左)。進入してみると、高台で太平洋の景色がドカンと開けた(写真右)。

 ここ気象ロケット観測所は、その名の通り気象ロケットを打ち上げていた施設らしい。このロケットは、成層圏のさらに上、高度6万mまで打ち上げられ、パラシュートを使って降下、気象データを測定するという。ロケットは見られなかったが、広大な太平洋の姿を見ながら、ゆっくり休憩が出来た。引き続き分岐へ戻り、先へと進む。分岐からは再びダートとなり、海岸線沿いにのんびりと走ることになる(写真左)。7.8km地点には右手に草ぼうぼうの広場が現れる。驚いたことに沿道の急斜面は牧草地となり、牛が放牧されていた。明るい雰囲気の道を進むと、9.0km地点には駐車場と立派なトイレが建っていた。11.9km地点には太平洋を望む展望台があり(写真右)、ここから道は下りとなる。

 クネクネと視界の開けぬ区間が続き、17.2kmで人家と畑が現れた。17.6kmで道は舗装路へと変わった。19.6kmで県道へと抜けて大船渡市街へ戻ることにする。途中、太平洋セメントの先を曲がり、R45へとショートカットできた。この夜はR45の通岡峠にある健康ランドやさか(写真左)に泊まる。ここは何と1700円で宿泊可能な施設である。熱い風呂に入って、生ビールで本日の疲れを癒す。空いていたので、仮眠室でゆっくりと就寝できた。翌朝は昨日とは打って変わって、雲の多い朝を迎えた。健康ランドを後にしてR45通岡峠を下る。陸前高田市街をパスするために、途中より派生する林道(雷神山線?)に突入してみる。しかし、このコースは景色こそ開けた(写真右)が、延々と舗装路面が続くだけであった。

 R340で住田町へ向かい、コンビニでジュネーブ協定遵守のおにぎりとお茶の朝食を取る。途中よりR107⇒R397と道を変え、落合の集落より篠倉沢林道へと突入することにする。0.7kmの舗装路を進み、木地山集落の篠倉沢に架かる橋を渡ると篠倉沢林道の始まりだ(写真左)。篠倉沢沿いの林の中を快調に進めば、起点より1.3km地点に右に分岐する道が現れるが行止りである。水溜りは多いが、比較的フラットな路面が続き、4.1km地点ではY字に道が分かれる(写真右)。右側の道には「篠倉沢林道」の看板が出ており篠倉沢沿いに道が伸びているので間違えそうだが、実は行止りで本線は左に延びた道である。ここから道は広沢沿いを進むことになる。

 6.2km、6.9km地点に左の分岐が確認できたが、どちらもゲートがあり進入できない。それ以外、途中には鉄製の巨大な流水管が放置された広場が現れるぐらいで特筆すべき景色は見られない。その後蛇山牧場に入り、一気に視界が開ける(写真左)。少々ジャリ深のダートを一気に駆け上ると、道は一旦舗装路となり、内野峠へと到着する(写真右)。ここで道は二手に分岐するが、右は県道10号まで抜ける舗装路であり、左は篠倉沢林道本線となる。本線をそのまま進むと、道は景色の良い下りのダートであり、なかなか気分の良いコースである。このまま集落まで一気に下って行くものと思われるが、思いも寄らない事態がこの先に待ち受けていた!?

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